お砂糖ひとさじで

ニモが観たいなぁ、ふと思う。

ファインディングする方ではなくて、ベッドの足がぐにゃんと伸びて歩きだしてしまう方の。 寝間着のままというのもなんともよくて、ベッドというのはやっぱり夢がある。

そういえばベッドヘッドの飾り玉をくるくる回してネジを緩めるとどこかに飛べるというような話もあったような気がする。あれは小説だったかな。

「リトルニモ」といえば、やっぱりあのなんだか可愛らしい呪文。舌っ足らずに繰り返し、青く光る杖を掲げながら叫び続ける呪文...なんだったかな、ウィンガーディアム…ではないし、キレビッペン!でもないし。もっと幼くて単純だったような…そうそう、パジャーマ・チャジャーマ!だったか。気が遠くなるくらい繰り返し言い続けるんだ。

 

呪文というのはいいよなぁ、ファンタジー小説や映画の世界に入り浸っていた子供時代、狭い部屋の中でこっそり唱えてみたものだ。それこそ、ベッドの下に潜ってキレビッペン!と言ってみたり。ベッドの足についていた球体の部分を回してみたりもした気がする。

 

小人が出てこなかったり、空も飛べなかったりでがっかりしたような気持ちと、期待なんかしてないもんという気持ちと、でもやっぱりやり方が特別じゃなかっただけかもという気持ち…どこまでも信じやすい子供だった。いや失礼、いまでも小人も妖精もいると思っている(いないなんて口にしたら、夢の島で妖精が死んでしまうしね)。

 

 魔法の呪文はなんだかかっこいいし、ちょっと意味合いは異なるけども少年漫画でもTVアニメでもやっぱり必殺技は名前を叫ばないと決まらない。

響きのいい言葉というのは魅力だなぁ。

 

 

言葉要らずの魔法も思い出した、指をぱちりと鳴らしたら部屋がしゅんっと片付くあれだ。あれは未だに、指をちゃんと鳴らせたことがないから真偽の程は確かめられていない。

 

指をぱちん。

ぬいぐるみがひゅんっとおもちゃ箱に飛んで、

散らばった本は本棚に戻る。

 

綺麗にぱちんと鳴らせたら、やっぱりできるかもしれない。

こんど練習、してみよう。

花火、あるいは金色のたんぽぽ

いつも夫が煙草を吸いに出るベランダで

お風呂で火照ったからだをぼうっとさましていたら

極端に目の悪い私には

街灯や遠くのマンションの看板のライトが

大量に影分身して

放射線状にならんだ光の玉になる

 

子供が絵に描いた花火のような

ますむらひろしがいつか描いた光のたんぽぽのような

ふしぎな幻灯

 

目を細めるとすべての灯りの数が減って

開くとまんまるになる様は

なかなか最新のプロジェクトマッピングのようでもあっておもしろい

 

目が悪いのもたまにはいいものだなぁ

ああっ!


ずっと、ロッピーチーズだと思ってた!
ロッピーってメーカーなのかと。

6Pかぁ……。

そろえなくて、いい


幼少期から図書館に通っていた者として、
貸し出しカウンターに本を出すときはバーコードの付いた裏表紙を上にして相手側に向けるように本を揃えてしまう…ということに気づいた休日の図書館、昼下がり。


少し前までは本の貸し出しには一冊ずつバーコードを読む必要があった。本を裏返して揃えるのはそれだから身についた習慣である。それがここ数年の間に読み込みスペースの上に置けば勝手に冊数も情報もPCに読み取られて処理が可能になった訳で、いち利用者としてはバーコードはもっぱら読み終えた本をiPhoneのアプリに記録するときにしか使っていない。余談だがこのアプリ、本を借りてしばらく読み進めてから妙に展開を先読みできる事実に不安を覚え始め、終盤にさしかかったあたりでふと、この本……読んだことある………!という恐怖体験のある方にはオススメする。DVDも登録できるから、蔦屋でなら覚えがあるという方にも。
ほら、日常茶飯事でしょ?

話を戻して、最近はそもそもセルフレジのように自分1人でも貸し出し処理が可能なので、予約本の受け取りがなければ、貸し出しカウンターに行く必要もない。私は大抵、予約本が来ているのでカウンターに並ぶが。
館員さんとのやりとりも不要な訳で、それはそれでなんだか…とコミュ障な癖に寂しさだけは感じる。混んでたら使うけど。


そういえば小学校から高校までの図書室は、私の頃には既に「耳をすませばごっこ」はできないシステムだった。
手書き手書きなのだが、本にカードが付いているのではなく個人ごとのカードがカウンターにあり、そこに借りる本の名前と日付が記入されていく。個人情報の保護、ということだろう。
これは借りるときに作られるものだったので、図書室に一度でも来たことがなければカードすら存在しない。

…とはいえ万年図書委員のこちらからすると、気になる人の貸し出し記録は一気に見られるシステムであるというのは秘密である。悪用するような阿呆はいなかったし、微笑ましいじゃないか。
図書委員手書きの督促状を教室に持っていく方が面白かったけど。

大学の頃はすっかり、学生証をかざせばテーブルに書かれた円の中に置いた本の貸し出し処理が済むシステムが浸透していた。本を探すのも検索機でできるから、レファレンスは漠然とした要望で読む本が決まらない…というような状況でなければ必要もない。

自分以外に人がいなくても本を持って帰るとこまで済む。まぁ、それでちょっと恥ずかしい本(昔読んだ童話を借りるとか、妙に表紙がアニメチックな小説を借りるとか、借りる本全て同じ作者とかちょっと恥ずかしい時もあるじゃない?)を借りたりするには助かる事も多いわけだけど、

やっぱりなんだかせっかく紙媒体を愛し、手触りや人が読んだ本を手にする繋がりを受け止められる場なんだから、いっそ端末越しになってゆくなら、本について語り合うだけの図書館内でしか使えないSNSでも出来たら面白いのにな、と思う。

しんなりきゃべつ

開いて洗った牛乳パックをキッチンの机にひろげて、生協のベージュいろしたソーセージをならべてひとつずつナイフで輪切りにしていく。
小さなペティナイフ、ソーセージの小さな円。
ばぁばが千切りにしたきゃべつと一緒にバターで炒めて、しんなりしたら塩こしょう。
じぃじのおつまみになる。

淡い、きおく。

くねくね

両ほほに、
指先が地面を指す向きで
それぞれ両手の甲を当てて
指先をニョロニョロのように
ばらばらと動かす

これが くねくね

なるべくやる気のない表情でやる
くねくね〜 と言いながらやる

およそ20年前に父と私の間で流行

ふと思い出した

朱鷺いろのトマトのかけらと

黄色いバンとピンクいろの階段と緑の看板

をうす水色の窓枠からながめながら

飲む白ワインはしろくない